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路面電車マガジン1  4月5日ダイヤ改正

 今回のダイヤ改正によって780形新型車両が投入され、一方で550形と2320形が消えます。
 名鉄は、4月4日に「さようなら記念」の系統板を付けたさよなら列車を運行します。
   運用  9時頃から12時頃まで「一般列車」で運行。
   区間  550は新岐阜駅前〜忠節間、2320は忠節〜美濃北方間。
路面電車マガジン1  573号シート変更

 573号は758号に続き座席のシートを変更した
 
 
 
880  880形側面に広告

 このほど880形の側面に同社の新商品の広告シールが貼られた。
 図柄は両面で異なる。
 
 
770  770形側面に広告

 このほど770形の側面に同社の新商品の広告シールが貼られた。
 図柄は880形のものと同じ。
 770形には去年12月にも広告シールが貼られた。
 
 758号シート変更

 758号の座席シートは、従来の濃い赤色から紫色系の
 チェック(?)柄に変更された。


 875−6号改修

 このほど875−6号の改修工事が完成した。
 同車はクーラーを搭載したほか、内装を一新した。
 またサッシが固定窓になり外観も一変した。
  写真は873−4(97年7月撮影)



 元気です


  名鉄創業100周年を記念して塗色変更された、「ブルーライナーミニ」こと772−3号
  1994年8月の登場以来、現在もカラフルな車体で市民の目を楽しませています。





 特集 2320形


  2320形は「愛知電気鉄道」によって大正15年に製造され「電7形」として
  特急列車に使用されていましたが、その後制御器などの電気部品を取り外して
  2320形と改番し瀬戸線で使用されました。

  しかし瀬戸線の1500V昇圧によって揖斐線に転入、朝夕のラッシュ時や谷汲さん
  の命日などの多客時に威力を発揮しています。

  全長17 メートル弱、すっきりとした車内には余計な物は一切ありません。
  長さ8メートルの座席は、まさに「超ロングシート」。
  運がいいと、その広い座席に「ひとりっきり」で座れます。

                             1997年 2月11日


「超ロングシート」

車内はほとんどが木製
木の床は暖かく心地よい

車 体

モーターや制御器を持たず
床下はいたってシンプル。
2326号は高運転台化されている。



 力説 「都市交通とLRT」


 ここ数年欧米の都市では「LRT(Light Rail Transit)」(軽快な路面交通機関?)
 の新規開通が相次ぎ、万策尽きた交通問題の切り札として脚光を浴びています。

 専用の車両は床面の高さが30cm前後(もっと低いものも多い)と乗り降りが楽で、
 走行性能が高いハイテク電車です。
 また、重要なのは軌道内自動車乗り入れ禁止などの対策が充実していてスムーズな
 運行がなされているという点です。

 名鉄の770形は加速力や最高速度等の基本性能も高く、小さな車体ながらもクーラー
 を搭載し、高低2種類の乗降ステップを装備するなど優れた車両ではありますが、市内
 区間では線路事情から思うように走れないのが現状です。

 路面電車の優先策で成功した例として、日本では広島市の広島電鉄などが有名ですが
 そこに至るまでには公共交通機関の在り方をめぐって論議と模索が続きました。
 多くの都市で路面電車が消えた今日、関係者の努力で幸運にして残っている我が岐阜
 でも状況は決して良いとは言えないでしょう。

 しかし近い将来必ずや訪れるであろうエネルギー不足に備えて、今日まで蓄えられて
 きた技術を伝承しつつ、新しい路面交通の在り方を考えていくことが私たちの使命では
 ないかと考えています。











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路面電車マガジン 第 1 号  Vol. 3 - 1      2001年 7月10日
初版 1997年 3月11日